不妊専門鍼灸院 銀のすずは
自然妊娠から体外受精までの方を専門でサポートしています。

タウリンとは

CMでもお馴染み、「疲れたら栄養ドリンク」、その代表的な成分である「タウリン」についてご紹介します。実はこのタウリン、妊活中に効果的な栄養素です。

タウリンは別名アミノエチルスルホン酸という水溶性の物質で、1827年に牛の胆汁から発見されたことから、ラテン語で雄牛を意味するタウラスに由来しています。ヒトでは体重の約0.1%(体重50kgの場合、約50g)のタウリンが存在しています。特に脳・心臓・肝臓・筋肉・網膜・卵巣・精子にも含まれています。

タウリン・疲労回復・精子の運動率

ホメオスタシス(恒常性)の作用

タウリンの特徴の一つとして、ホメオスタシス(周囲の環境が変化しても体の状態を一定に維持しようとする働き)の作用を持っていることがわかっています。

体温調節・高温期・低温期・排卵期 ホメオスタシス・恒常性・自律神経・ホルモン・免疫

タウリンにはこの作用が含まれていますが、特に大事なのが肝臓に対して強く働きかける作用を持っていることです。胆汁酸の分泌を促し肝臓の働きを助けること・肝細胞の再生を促すこと・細胞膜の安定化を促しています。

肝臓の主な働き

肝臓は体重の約1/50に相当する大臓器で、臓器の中で唯一再生可能です。1分間に約1.5Lの血液が流れ込み、500以上の仕事をしています。

代謝:摂取した栄養素を体内で利用するために適した形に作り変え供給する。

解毒:アルコール・薬・食品添加物などの有害な物質を分解する。

胆汁の生成:老廃物を促し、脂肪の消化吸収を助ける。

貯蔵:エネルギーであるブドウ糖をグリコーゲンとして貯蔵する。

精子の運動率との関係

精子・運動率・奇形率・不妊

精子の運動率は、持ち主の疲労やストレス・蓄えているエネルギーの残量によって日々変わります。一度の射精で100メートル走を全速力で走るくらいの体力が消耗されますから、タウリンの持つ疲労回復作用は精子が元気に運動するために必須な栄養素です。

近年の調査では、不妊の原因として男性のみ24%・男女ともの原因24%で男性トータル48%に達します。精子の運動率次第で妊娠率を上下することがわかります。

1日の推奨摂取量

基本的には1日約500mgといわれていますが、効果を十分に発揮させるためには3,000?6,000mg摂取すべきとされています。水溶性物質のため過剰症はほぼありません。

タウリンを多く含む食品(100g中)

・サザエ 1,500mg ・牡蠣 1,130mg ・はまぐり 1,080mg

・タコ 830mg ・いか 770mg ・ホタテ 670mg

・あさり 380mg ・かつお 210mg ・クルマエビ 200mg ・しじみ 110mg

タウリンは特に貝類や魚介類に多く含まれています。焼くと3割・煮ると5割のタウリンが減るため、煮た場合は煮汁ごと摂取することをおすすめします。

日本ではタウリンの合成品は医薬品扱いのためサプリメントは販売されていません。栄養ドリンクにはタウリンが含まれており、採精の4日ほど前から毎晩1本飲むことをおすすめします(1日2本以上は糖分過剰になるため避けましょう)。

タウリンの様々な働き

ホメオスタシス:身体のあらゆる細胞に作用して正常に維持する。

肝臓の機能を助ける:代謝・解毒・胆汁生成・エネルギー源の貯蔵をサポート。

疲労回復:肝機能の改善により疲労を回復。精子の運動率向上にも。

記憶力アップ・アルツハイマー予防:脳の疲労・認知機能の回復。

コレステロール値を下げる:胆汁酸と結合する性質によりコレステロールの値が下がる。

動脈硬化の予防:コレステロール上昇の抑制により動脈硬化を予防。

高血圧の予防:抑制性神経伝達物質として交感神経を抑制し腎臓の働きを正常に戻す。

睡眠の質の向上:副交感神経を優位にして脳を休める。

視覚機能の改善:目の新陳代謝の促進・角膜の修復を助ける。

むくみの予防・改善:筋収縮力を高めることでむくみに効果的。

便秘の改善:腸の蠕動運動を助ける筋収縮力を高める。

胎児・赤ちゃんの脳の発達:妊娠中の羊水・母乳に大量のタウリンが含まれ脳の発達に影響。

まとめ

タウリンは妊活中の方に特に必要な栄養素です。普段の食事から貝類や魚介類を積極的に取り入れましょう。男性はタイミングや採精前に栄養ドリンクを飲むのも有効です。何かございましたらご相談ください。
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